アメモノウォッチャー

アメリカ在住者がご当地の気なるモノをピックアップし、ご紹介します。

今年やりたいこと

 毎年いろいろな目標を掲げスタートする1月ですが、大抵は2月の声をきく前に挫折している私。

 一昨年は縄跳びを買って、裏庭でビュンビュン飛び跳ねていましたが、寒さにくじけて1月は12日、2月は9日、3月は一度もやらずじまいでした。その後思い出したように時々やってたのですが、それも確か6,7月まで。今あの縄跳びはどこへいったのかさえわからない始末です。

 で去年の1月には中古のアコースティック・ギターを買って練習を始めたのですが、これまた半年と保たず。今は置き場に困って寝室の壁に干し柿のように吊り下がり、ホコリを被っています。

 そんな飽きっぽく根気のない私にとって1月念頭の抱負はまさに「絵に描いた餅」でしかないのです。

 それでも毎年毎年、性懲りもなくなにかを始めてしまう私が本年選んだチャレンジは、

「今年から床屋にゆくのをやめ、自分で髪を切る」

と言うものでした。

 動機は至って単純。

「頭髪が禿げてきて床屋さんに通うのが憂鬱になったから」です。

 今はまだ頭頂周辺が薄っすらと朧月のように見え隠れしているだけですが、これはだんだん隠すのが面倒になってくるものなんです。去年始めた毛生え薬も僅かに効果は感じるものの、新しい産毛より抜けてゆく毛髪のほうが多いのは認めざるを得ません。

 この養毛と脱毛、一進一退の攻防をただ手をこまねいて見ているだけではなんの解決にもなりません。

 ここ1,2年、床屋さんに行くたびに「てっぺん周辺がハゲかけてるので切らないで」

「周囲の髪で上手くハゲた部分をカバーしてください」

 などど細かい注文を求めなければならず、出来が悪いと思いっきり凹んで自宅の鏡を見ている自分につくづく嫌気が差しました。そしてある日決意したのです。

「おう! もう床屋さんに頼らないぞ。来年から髪は自分で切る。自分のハゲは自分で隠すんだ!」

 そう決めたのです。12月のとある週末。寒風吹きすさび、風に煽られるたび髪を必死に抑えながらウォルマート(アメリカ最大手のスーパーマーケット)に行きました。

 そして数あるメンズヘアカットツールの中から、8段階のカット用アタッチメントの付いた電気バリカンセットを購入したのです。

 かくして先週末、ついに初の自撮りならぬ、自刈りを敢行したのです。

 事前にユーチューブで「自分で髪をカットする方法」を検索し参考ビデオを観ていたので大きな失敗はありませんでした。ただ仕上げの後ろの首周りだけは素人にはとても困難な難関だとわかりました。

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初心者にもやさしい色違いの長さ別替え櫛が決め手だ

 

 家内が笑いをこらえながら、耳の後ろから首にかけチャキチャキとハサミを入れてくれたおかげで、ようやく人前にでてもなんとかなる髪型になりました。

 部位による髪の長さも慎重に整えた甲斐あって薄らハゲも完璧にカバー。まずまずのできに自信は深まり、今年こそ「自刈り」を全うしようと決意する私でありました。