アメモノウォッチャー

アメリカ在住者がご当地の気なるモノをピックアップし、ご紹介します。

デジカメはズーム優先主義

 ちまたではデジタルカメラの市場規模が縮小しているとの話が取りざたされて久しいようです。理由はスマホカメラの性能向上でデジカメ利用者の広い裾野だったコンデジユーザーが激減したためだとされています。実際、iPhoneなどのカメラ性能は数年前の平均的コンデジの性能を遥かに凌駕したものとなってます。

 Appleが本気でデジカメ作ったら国産カメラメーカーはつぶれちゃうんじゃないか、などと揶揄されたりしてましたね。

 じっさいカメラメーカー各社は今後この傾向が加速されると予測したらしく、一昨年あたりからフルサイズミラーレスなどの高性能高価格商品の開発販売を急加速させました。評判も上々でプロからハイアマチュア、ユーチューバー界隈の方々のあいだでは話題沸騰してましたね。でもあれから時間が過ぎて売上実績を見てみるとメーカー側の予測を下回る数字になっていいたようです。

 確かに性能はすごく向上してるのだと思いますが、値段も性能に見合う高価格になっています。限られた上級者の購買数だけではなかなか大きな黒字とはいかないのでしょう。わたしもこの期に乗じてフルサイズミラーレスデビューしたいなと、数ヶ月購入を検討したのですが、結局断念、先送りと決断しました。

 理由の第一は、値段もさることながら、いくらカメラの性能がよくても、使い手の技量が未熟ではそう簡単に使いこなせないだろう、との判断からです。

 第二にカメラの使用目的を自分に問うた時、フルサイズは少なくとも今の自分には適さないと思いました。別に個展を開いて人様に見せたりするわけではなく、大半は日常生活の記録、あるいはどこかへ行った時こんな光景を見た、その証明となる写真として成立するレベルであれば事足りる、そう思ったからです。

 わたしは普段どこへ行くにもコンデジをカバンに入れて歩きますので、携帯性が最重要です。その次にズーム倍率。高倍率であればあるほど良い。町や野でみかけた野鳥や小動物を撮るのが大好きだし、壮大な自然風景にも惹かれます。また変わったオブジェやアーティスティックな風景や建造物にも目がありませんのでいわば多目的な万能型カメラが一番なのです。ええ、画質やら連射性能やらフォーカス性能、レンズの明るさなどがよければいいに決まってます。が今のわたしにとってはそれより携帯性とズーム倍率、そして被写体の種類を問わないある程度の万能性が備わっていれば十分なのですいざという時はミラーレスとAPS一眼の旧機種を温存してるので事足りますし。

 というわけで目下物色中のカメラは小型かつ高倍率なコンデジ。ああ、もうかぎられてきますね。とにかく今は壊れかけたSONY HX90に代わる日常の相棒を渇望しているのです。