アメモノウォッチャー

アメリカ在住者がご当地の気なるモノをピックアップし、ご紹介します。

愛しい花々

 ステイホームの呼び超え高い昨今、ひごろの運動不足を解消するために、散歩をするようになりました。

 普段は人の多い時間帯を避けて、朝7時半頃から40分ほど、自然公園かその周辺を歩きます。もう二週間ほど過ぎてほぼ毎日続くのは、我ながらがんばっているほうだと思います。過去何度も週に3日程度のジョギングや縄跳び、ヨガ、エキササイズなどにチャレンジしてきましたが、一ヶ月以上続いたことはほぼ有りません。ところが今回の散歩は、それ自体がユルイ運動、しかも時間がたっぷりあるので「毎日」続いています。偉いです私。(いまのところ)

 昨日はいつもの散歩コースから外れて、少し町の様子を見てみようと、大きな教会のある広い通りを歩いてみました。

 すると路上で鉢植えの大セールをしている露店を見かけました。何百という鉢が広いテーブルと周辺に立錐の余地なくぎっしり並んでいる様子は壮観そのものです。
このタイミングで、こういうセールをやるのはなかなかの慧眼だと思います。
 自粛が長く続いて、みんなの心が曇ってますから、この色鮮やかな、情景はとても新鮮で心和みます。売り手の狙い通り、マスクをつけた通りすがりの人が、次々立ち止まります。中には手にとって鉢を買っていく人もいます。
 これはもう衝動買いですね。
「うわー、きれい!」ってなもんです。ほんとに見てるだけで、なんだかハッピーな気分にさせてくれます。

 私は財布を持参してなかったのですが、現金があったら買ってたかも知れません。いちど通り過ぎて、帰りにまた花々を見に戻ったぐらいです。そのときも主婦やお年寄り、いや背広姿の紳士まで鉢植えのまわりをゆったりと見て回っていました。

 私みたいに、ふだん花なんか買わない人まで、つい手に取ってみたくなる。そんな愛おしい花々でした。