非常時のアメリカにて
いまアメリカ、特にこのニューヨークは非常事態宣言下にあります。
行動規制が日本より強力に働いてます。仕事も本当に絶対必用な業務以外はできません。ソーシャルディスタンスが仕事より優先される時代なのです。
当然運転業務が主である私の会社も全面休業となりました。会社の判断が早かったのが良かったのか、速攻で失業保険申請し、幸いにも認可も比較的スムーズに通りました。(と言っても州の窓口に数十回電話してつながらず、オンライン登録もなんどもサーバーエラーとやらに直面して挫折しかけたのですが)とりあえずいまは当面、失業手当をもらえるようになりました。
現時点で全米で千六百万人が失業申請している最中なので、今から申請するともっとずっと時間がかかることになりそうです。
コロナ渦によるこの失業問題はこれから日に日に深刻さを増してくると言われています。政府が仕事をするなと、規制するわけですから、当然その補償はお上にしてもらわなければならないのですが、それがうまくいく見通しは立っていません。失業手当の配布はあくまで短期的な緊急対策措置なので、そう長続きする施策ではないのです。予算には限りが有りるし、そもそも今もらっている失業手当も、元はと言えば自分たちがこんなときのために払ってきた税金なのですから、なにも得してるわけではないのです。
いまはなんとかこうしてしのいでいますが、かりにコロナが半年、一年と尾を引くと、もうどうなるか誰にも予測はできないのです。
さらに経済アナリストの中には、コロナウィルスが収束したらしたで、そのあと襲ってくる経済パニックが壊滅的な勢いで押し寄せてきて、アメリカを破壊するだろうと警告する者もいます。
いずれにせよこの逃げ場のない失業問題はどこかで終止符を打たねばなりません。
政府がどのような対策を打ち出すのか、またどこを落とし所とするのか、アメリカ国民はしっかり注視しながら、それぞれの身を守る準備を固めていくことになるでしょう。