アメモノウォッチャー

アメリカ在住者がご当地の気なるモノをピックアップし、ご紹介します。

バレンタインデーの贈り物といえば

f:id:Stoveking:20190217224924j:plain真っ赤っ赤に染められた陳列棚

 本日はバレンタインデーということで、こちらアメリカでも心なしか人々が優しくなったような1日でした。

いつものようにスーパーに買い物に行くと、真っ赤なハート型のバルーンをたくさん抱えた従業員が、ちっちゃな女の子に、そのうちの一つを手渡していました。本来は店舗の飾り付けにするもののようですが、女の子があまりに欲しそうに見ていたため、思わずあげちゃった、そんな光景です。

ミルクやチーズを買った後、 予約していた アレルギー対策の薬をピックアップに行ったのですが、いつもぶっきらぼうな受付のおばさんが、笑顔満面でキャナイヘルプユー? と聞いてきたのには驚きました。

駐車場でも、普段は車が道を渡ろうとする人たちを遮るようにわれがちに走って行くのですが、今日は歩行者優先とでも言わんばかりに道を譲る光景がなんども見られました。

何でしょうかね。やっぱり今日はセントバレンタインズデーだということでみんなこころのどこかで愛情を意識してるのかもしれません。気のせいかもしれませんが、今日はちょっとそう思ってしまいました。

そもそもバレンタインデー、これは日本とアメリカでは大きく異なります。

日本では女性から男性へ愛のメッセージを込めたチョコレートを贈る日。そんなイメージが強いと思います。 ご存知のように、これは全くお菓子メーカーの戦略の産物に他なりません。 でも若い子達にはそんなことはどうでもいいんでしょうね。好きな人に愛を伝える 、そのきっかけとして年に一度のこの日は、またとないラッキーチャンスの日なのですから。

アメリカでも本来のキリスト教の聖人を祝う日からどんどんかけ離れ、愛のメッセージを伝える日というイメージが先行するようになりました。

こちらでは女から男というだけでなく広く誰にでも愛する人に対して何かを贈る日そういう風になっています。

ですからこの日はキリスト教徒ならだれでも「ハッピーバレンタイン!」と挨拶します。またくハッピーニューイヤーと同じ使い方ですね。言ってあげると、サンキューって喜んでくれます。

プレゼントの王道はやはり花束でしょう。今日も街角でバラの花束を抱えたスーツ姿のかっこいいお兄さんを見かけました。何ででしょうか、欧米人ってこういうのが似合うんですよね。実に絵になります。私も何年か前までは必ず妻に花を渡していました。ロマンチックな年頃はとうに過ぎたので、花を渡さない年も増えてきました。 でも一応毎年何かしらプレゼントはしています。

それで今日もスーパーのバレンタインデー特設コーナーに行ってみました。

バルーンやデコレーションで真っ赤に飾られた陳列棚にはチョコレートを始め、クッキーの詰め合わせやキャンディーの類が山ほど並んでいます。イヤリングやアクセサリーの類もこの日のためにアレンジされたLOVE満載の品揃えであります。さらに目を引くのは、ぬいぐるみがこれでもかと言わんばかりに棚にぎっしり埋まっていること。 若い女の子の心を射止めるには必須のアイテムなのかもしれません。

妻と娘たちに何をプレゼントしようかと色々迷った挙句、 やっぱり定番のハート型の箱に入ったチョコレートの詰め合わせを買いました。 これなら文句あるまいって感じの無難な選択です。でもやっぱり妻には花の方が良かったかな。そんなことを思い、あとでちょっと後悔しました。皆さんも忘れないでください。女性はきっと、いくつになってもロマンチックな贈り物を待ってますよ。