いま売れ筋の日本車
仕事柄、毎日あっちこっちと車で移動するのですが、ずーっと車道を見ていると、走っている車の隆盛衰亡がなんとなくわかってくるものです。
あ、あの車は十年以上前の車種だけど、まだ結構見かけるな、頑張っているな、とか、あれ、あの車もうモデルチェンジした。前のやつダサかったからな売れなかったんだろうな、とかです。
最近目立ってよく見かけるのが、トヨタの新型RAV4です。今年はじめに北米で販売が始まって、あれよあれよという間に、見かける台数が増えてきました。
それもそのはず、今年上半期のアメリカ自動車販売台数で車種別第4位。半年で20万台を売り上げた大ヒット商品なのです。(ちなみに上位トップ3はドッジ、フォード、シボレーのピックアップトラック。これらはいずれもガチで定番の売れ筋商品。トラックが上位を占めるのはアメリカならではの現象。ココらへんは日本と大違いなのでいずれ比較論考したいと考えております。)
それにしてもこの四代目新型RAV4、これまでのモデルチェンジの中で最大規模の変化で、それまでの地味なデザインは鋭角的なものへ一新され、このクラスでは大柄でアグレッシブなものへと変貌しました。ええ、端的に言ってかっこいいです。公道を走るといやでも目立ってしまうほどシャープでアグレッシブなイメージ。これは売れないはずがありません。
初代RAV4が1995年にアメリカでデビューしたときは、SUVなどという言葉もなく、とても斬新な車が出たなと思ったものです。ある意味、今あるSUVの祖型といえるデザインで、車全体の流れを変えたといっても過言ではない名車です。
以降、アメリカではホンダのパイロットが天下を取るような勢いで一時代を築きましたし、ついこの間まで日産のローグがバカ売れして野に街にあふれかえるような現象を見てきました。
きっと新型RAV4もこれからどんどん売上を伸ばし続け、アメリカにトヨタパワーを見せつけることになるでしょう。