アメモノウォッチャー

アメリカ在住者がご当地の気なるモノをピックアップし、ご紹介します。

コンデジがんばれ

 ここ数年、全世界的にデジタルカメラの販売台数の下落が続いているそうです。

 理由は簡単。スマホのカメラ性能がめざましく発展を遂げ、コンパクトカメラの市場を凄まじい勢いで侵食しているからです。

 最新のスマホはiPhoneやグーグルのピクセル、ファーウェイの最新機種など皆おしなべてカメラ性能の進化に注力していて、たしかに見せてもらう写真はどれもきれいにうつってました。少なくともノートパソコンで大きくして見てもアラはたいてい見つからない。中には一眼じゃないの? と疑ってしまうほど見栄えのする風景写真を確かにあるりました。

 いやこれはもう、プロやハイアマチュアはともかく、一般人にはもはやこれで十分でしょ、という写りの域に達しているのです。

 でもそれでもわたしは声を大にして言いたい。デジカメ頑張れと。

 なぜでしょうね、古い人間だからなのか、写真はカメラで撮るのがベストだと信じて疑わないのです。

 一昨年あたり前からキャノン、ニコンがこぞってフルサイズミラーレスを販売し、久々にカメラ業界は沸き立ちましたが、カメラ好きの間で盛り上がったものの売上は期待したほどではなかったとか。

 ええ、そりゃあ高額な最新機種によって高機能高画質な撮影ができても、もはやスマホユーザーの心を振り向かせることはできないのです。スマホで見るのに十分なクオリティのスマホカメラ、これで大半の人は納得してしまうのです。

 うーん、だけどわたしはやっぱりカメラに勝ってほしい。微妙な色調整とかシャッタースピード、露出の妙味が楽しめるカメラっていいじゃないですか。ええ、でも若い子は言うんでしょうね。あんな重いもん担いで撮影なんて楽しめないよ。きらくにスナップ写真が撮れればいいの。そう思っているんでしょうね。

 だからわたしはあえてコンデジを勧めたいのです。いまのコンデジ侮るなかれ。数年前と比べると長足の進歩ですよ。いい絵が気軽にささっと取れてしまう、ほんとです。

 どうしてもここ一番にいいカメラがほしい、というのであればビギナーならキャノンとかのキットレンズ付きを買えばよし。いま家電量販店の広告見たら、一世代前のEOS Kissダブルズームキットでなんと399ドル。日本円で4万3千円程度で買えちゃえます。値崩れ半端ないです。

 でもシャッターチャンス命のわたしは画質より携帯性重視派。ちいさくてポケットに入ってそれなりの満足行ける写真が取れるやつで十分。それがコンデジ。本音を言えば10万近くするプレミアムコンデジと言われる1インチセンサーのものが画質もいいのですが、ここは敢えてフツーの普及してるコンデジで勝負させたいです。なにせ安い割には画質頑張れるので。

 わたしがここ数年愛用してきたのはソニーのサイバーショットHX90。これは重宝しますよ。ズボンのポケットに入る小ささで30倍ズームに自撮りもできるチルト液晶モニター、おまけにファインダーまでついている。どこへゆくにも持ち歩く最強のコンデジでした。

 残念ながら去年秋頃突然フラッシュが効かなくなり、アラート表示が点滅しっぱなしになって、どうやっても治らなくなりました。それで今回あれに代わるものを買う気になったのです。いえまだ決めてません。2020年1月時点で私にとってどのコンデジがベストなのか、これからじっくり楽しみながら品定めしていきたいと思っています。