アメリカでの車事情1
毎日車を運転していると気づくことは多々あります。
日本とアメリカでは走る車線が右左で逆ですが、それ以上に車窓から見える違いは様々なのです。
いろいろありすぎて、どこから手をつけてよいのやらわからないので、車事情1としました。
日本から来た人が初めて車運転して「あ、」と思うのは
1、日本車が多いなあ。
2、いやそれよか高級車の比率高すぎない?
3、アメ車やっぱりでけえな。
4、車道が広くて走りやすい。
5、雑でクセのある運転手めだつな。
6、ウィンカー出さないやつ多くね?
こんなとこでしょうか。それでもう少し長く乗っていると別のことに気づくはずです。
まず運転手と車とのギャップ。
そうなんです。なんか分不相応なくらい若くて明らかにリッチな気配ゼロの奴がBMWやベンツに乗ってたりします。
やたらバカでかいピックアップトラックが駐車場で停車して、どんなオッサンが乗ってんだろうとみていると、とても華奢で小柄なお姉さんがぴょんと飛び降りてきてびっくりすることもあります。
「車は乗るものを選ばない」とどこかの広告で書かれてましたが、アメリカではまさにそのまんまの状況が当てはまりますね。
以前、「まさかジープで来るとは」というせきしろ、又吉直樹による俳句集がベストセラーになったことがありました。常識を半歩逸脱するおかしさを歌ったものでしたが、アメリカではジープは大衆車の人気ブランド。都会から田舎までいたるところで走り回っていてどこで出くわしても珍しくもありません。
でもね、けっこうアメリカに長くいる私でも、ときおり驚くシチュエーションにでくわしたりします。
かなり前のことですが、私が下校する娘を自家用車で学校に迎えに行った時のことです。
狭い駐車場スペースのどこへ止めようかと迷っていると、いきなり背後からブルルルとドスの効いたエンジン音が響いてきました。強引に割り込むように隣のスペースに停車したのは黄色い巨大なハマーでした。あまりに幅が広くて両輪とも車を止める白線からはみ出してます。ドアから出てきたのはスウェットにジャージ姿の中年のおばさんでした。
「キャシー! カムヒア、クイック!」
甲高い声で娘を呼び手を振っています。いやー来ますかね普通、子供のお迎えにハマーで。
おかげでわたしのちっちゃなスバルはハマーに押されて駐車する場を失っていました。
これこそ「まさかハマーで来るなんて」でございましたね。