アメモノウォッチャー

アメリカ在住者がご当地の気なるモノをピックアップし、ご紹介します。

撮りっぱなしのビデオ

ここ数日、ファミリービデオの編集に悪戦苦闘しております。

今までに撮影してきたアナログのビデオを一念発起して、片っ端からデジタル化しているのです。私がビデオを撮り始めた頃は、ソニーのベータというフォーマットとパナソニックの  VHS と言う形式の二大潮流があったのですが、初めは両方使ってきました。そのうち VHS の方が主流となってきたためベータ方式の方は、 やむなく物置に保管することになってしまいました。

ビデオカメラもいくつか買い替えましたが、アメリカでもよく売れていた JVC の S VHS と言うコンパクトなビデオカセットテープを主に使っていました。それは結構な量、なんの編集もしないまま撮りだめていて、 見返すこともなく引き出しの奥に放置されておりました。それから間もなく VHS の時代も終わり、記録媒体も様々なものに変化していきます。どれが主流になるのかも分からないまま、とりあえず私は出始めのミニ DV 方式を採用することにし、撮影機材もミニ DV 対応へシフトして行きました。

当時としては目を見張るほどの画質の進歩で、これからはミニDVの時代だなと思ったものです。

思えばやはりこの頃が一番ファミリービデオを撮っていた時代でした。幼い子供たちの成長の記録を撮るのはとても楽しいことでしたので、撮影したビデオカセットはどんどん増えていきました。いつかは編集するだろうと思いつつも、ただ撮影するばかりの日々。折に触れなんとかまとめなきゃと思っていながら月日は過ぎ、気が付くとアナログの時代は終わっていました。編集好きの友人のはせっせとパソコンにつないで、ショートムービーのようなものを手際よく編集していましたが、私は大雑把な人間なので編集の重要性に気づいていませんでした。

世の中はすでに映像関係のガジェットはことごとくデジタル化されて行きました。私も時代の流れに抗えずとりあえず、今までのやつを編集しようと思い、じゃあ始めようと思った時にようやく気がついたのです。これまでのビデオテープは全てアナログからデジタルに変換しなければならないということに。

ひえー!とおもいましたね。10年超にわたって撮りまくってきた’100本以上もあるテープ全部をリアルタイムで 変換しなければならないのです。 いったい何時間かかるんだ!

計算すると気が遠くなりそうです。

この変換サービスをする業者もあると聞きましたが、プライベートな映像なので、人に見せるのもなんだかこっ恥ずかしく、とりあえず空いてる時間にこつこつ自分でやることになりました。

アナログからデジタルへ変換するソフトとビギナー用の簡易編集ソフトを買い、懐かしい映像を見ながらちょっとずつ簡単な切り貼り程度の編集を’同時進行させています。素材が膨大なせいで、一日2-3時間費やしても、一向に進んだ気がしません。

いつになったら本格的な編集を始められるのだろう? そんなことを思いながら、変換作業にあくせくしている今日この頃です。