クルマも顔が必要だ
仕事で使っている車が、オイル交換の時期に来ていることに気がつきました.。
いつも利用しているのは、Mavis Discount Tireというタイヤ販売の会社が運営する自動車修理のショップです。
通常は前もって予約をしてから行くのですけれど、 時間ができたので空いてればすぐにエンジンオイルを交換してもらえると思ったのです。
しかし残念ながら駐車場には順番を待つ車がずらりと並んでいました。
この店はタイヤ交換が主な仕事ですが、 車のチューンナップや、ちょっとした故障もテキパキと修理してくれるので重宝しています。 便利なだけによく繁盛していて、大抵はお客さんでいっぱいです。この日は特に混雑しており、店員さんに聞くと3時間から4時間待ちだと言われました。夕方でしたが、車は明朝まで使う予定がないので、そのまま預けることにしました。閉店までにはオイル交換してくれるというので、隣接する大規模な中古車販売店をぶらぶらと歩いて見て回ることにしました。
わたしが去年まで使っていたリンカーンも売ってました。やはりこの車、顔が目立ちます。鳥の翼をイメージしたラジエータグリルが今見てもイケてますね。
それにしても、改めてアメリカの中古車市場を見てみると、実に多種多様な車があるもんだと思いました。日本にいるときは自動車大国アメリカは、やっぱりアメ車の天下だろうと思っていたのですが、さにあらず。実際にみての雑感ですが、アメリカのメーカーが占める割合は半分にも満たないと思います。むしろ目立つのはトヨタ、ホンダ、日産などの日本車。ついでヨーロッパメーカーです。もちろんフォードやGMも普通にたくさん走ってるのですが、あまりの車種の多さに目立たないのです。
そこでふと気になったのが自動車メーカーによる車の顔、つまりフロントグリルのことです。メーカーそれぞれに特徴のあるデザインを施しているものです。
フロントグリルで一番有名なのはやはり BMW のキドニーグリルと呼ばれるやつでしょう。 BMW は一貫してこのデザインにこだわっています。トップブランドとしての誇りでしょうか、永遠にこのデザインは変わらない気がします。
ボルボやアウディもラジエーターグリルに一貫性がありますよね。やはり車の顔はブランディングに欠かせないものなのでしょうか。
日産は近年Vモーショングリルと呼ばれるメタリックなV字型のフロントデザインを基調とした車種が目につきますね。それまではいまいち特徴の薄いデザインだったので、狙いはいいかもしれません。
ホンダもちかごろライトを含めたフロント全体の特徴が似た車種が出回ってます。こちらもなかなか精悍なイメージが良いですね。
派手なのはレクサスです。これが出たときは、ちょっと奇抜すぎて無理かなと思いましたが売れているのか、今後も継承されていく模様です。
あと一目でわかるのがジープです。基本的にどの車種も長方形を7つ並べた特徴的なグリルの意匠がもはや定着した感があります。
さいきん躍進甚だしいのがKIAで、こちらもすべての車種にタイガーノーズと呼ばれるグリルデザインを採用しています。これも一目でわかるかっこよさがありますよね。
FORDとトヨタは目下のところ、デザインの統一性にはこだわらないポリシーなのか、車の顔はてんでんばらばらです。これもまた販売戦略の違いというものなのでしょうか。
いずれにしても、年々進化してゆく車のデザインはこれからも見逃せません。