アメモノウォッチャー

アメリカ在住者がご当地の気なるモノをピックアップし、ご紹介します。

愛しい花々

 ステイホームの呼び超え高い昨今、ひごろの運動不足を解消するために、散歩をするようになりました。

 普段は人の多い時間帯を避けて、朝7時半頃から40分ほど、自然公園かその周辺を歩きます。もう二週間ほど過ぎてほぼ毎日続くのは、我ながらがんばっているほうだと思います。過去何度も週に3日程度のジョギングや縄跳び、ヨガ、エキササイズなどにチャレンジしてきましたが、一ヶ月以上続いたことはほぼ有りません。ところが今回の散歩は、それ自体がユルイ運動、しかも時間がたっぷりあるので「毎日」続いています。偉いです私。(いまのところ)

 昨日はいつもの散歩コースから外れて、少し町の様子を見てみようと、大きな教会のある広い通りを歩いてみました。

 すると路上で鉢植えの大セールをしている露店を見かけました。何百という鉢が広いテーブルと周辺に立錐の余地なくぎっしり並んでいる様子は壮観そのものです。
このタイミングで、こういうセールをやるのはなかなかの慧眼だと思います。
 自粛が長く続いて、みんなの心が曇ってますから、この色鮮やかな、情景はとても新鮮で心和みます。売り手の狙い通り、マスクをつけた通りすがりの人が、次々立ち止まります。中には手にとって鉢を買っていく人もいます。
 これはもう衝動買いですね。
「うわー、きれい!」ってなもんです。ほんとに見てるだけで、なんだかハッピーな気分にさせてくれます。

 私は財布を持参してなかったのですが、現金があったら買ってたかも知れません。いちど通り過ぎて、帰りにまた花々を見に戻ったぐらいです。そのときも主婦やお年寄り、いや背広姿の紳士まで鉢植えのまわりをゆったりと見て回っていました。

 私みたいに、ふだん花なんか買わない人まで、つい手に取ってみたくなる。そんな愛おしい花々でした。

スマホ買い替えの選択肢

iPhoneの新規購入を迷っている方にカメラ機能の新情報です。

 選択肢としてiPhone SEがリストに入っていながら、iPhoneXや最新のiPhone11が気になるところでしょう。ではライバルであるPixel 3Aはどれくらいのスペックなのでしょうか。

 ご存知のようにiPhone SEは、Appleの新しいエントリーレベルのスマホです。アメリカでは399ドルと新機種としてはとても魅力的な値段設定。iPhone11と同じ強力なA13プロセッサを搭載し、iPhone8と同等の筐体を持ちながら、カメラや画面のクオリティが最新にアップグレードされています。これは、去年発売されてその強力なスペックが話題になったGoogleのPixel 3Aを彷彿とさせます。iPhone SEと比べてどれくらいのものでしょうか。

 昨年Pixel 3Aは、2018年のPixel 3のカメラをわずか399ドルで提供しました。

 アメリカでは結構この安さと高機能で話題になり、一時市場で品切れ状態になったほどの人気でした。

 ではiPhone SEのカメラはこのGoogle最新機種のカメラに勝てるのでしょうか?

 答えは「ほぼイエス」です。

 この両者のスマホはけっこう似たような性能を持っています。

 両方ともシングルレンズの仕様ってことで、最新スマホのように背面に2つも3つものカメラを持っている昨今、ちょっと時代遅れな感は否めません。でも一般的なシーンではほぼ不足は感じない写りであることはたくさんのレポートから明らかです。写真にこだわりがないなら、必要十分と言えるカメラスペックでしょう。( ただし両方とも超広角機能やズームの最適化に特化したものではありません。念のため。望遠レンズを搭載したiPhoneを手に入れるには、11 Pro以上を選択しなければならないでしょう) でもどちらも4Kビデオを撮影することはできますのでこれは利点。

 ではどこに差異が見られるのか。

 Pixel 3Aのカメラ最大の売りどころは暗所性能です。Pixel 3Aは夜間に有効と言われるナイトサイトという機能を備えています。それに対してiPhone SEは低照度条件を改善するためのオプションがありません。夜間の性能ははるかにGoogleスマホの方が上です。しかしそれ以外の面では、SEの勝利は大きいということです。やはりAppleは最新プロセッサA13が他の機種を圧倒しているのが現状のようです。

 

外出最高の季節なのに

 五月晴れとはまさにこういう日を言うのだな、と感じる昨今の陽気。眩しい陽光と照り映える新緑が目に染みます。気温も暑からず寒からずのパーフェクトウェザー! 

 よりによってこんな、一年を通して私が一番大好きな季節に外出を控えよとは、なんと皮肉なことでしょうか。そう思っている人、少なくないでしょう。でもちょっと今、意味もなく外出すると自粛警察っていうんですか?そんな人がいるそうです。

 ええ、ここアメリカでも見聞きします。同調圧力って言うのかな、でもそれ日本独自の問題では有りません。昨今は意味もなくふらふら外出してると変な目で見られます。スーパーに買い物いってよく見かけますが、お母さんと子供数人で買い物してる。なかにはパパも加わって家族総出でショッピング、みたいな。ネットではこれを非難してる人たちがいるのですね。「買い物はひとりでいいだろ」みたいに。

 先日、うちの近所の住宅街に七,八人ティーンエージャーの群れが出現しまして、なんじゃこりゃとSNSでどなたかがちょっと話を広げようとしました。ここ一月ほど自宅待機要請が出ているので、確かに町から人通りが消えて、それがあたりまえになっていたせいか、若者たちがわらわらと外でたむろしている。ただそれだけで「なんだこれは」と話題を持ってこようとするんです。

「なんかあったのかね」ってうちの子供に訊くと、

「ポール・ラッドが近くに来てるんだって。知り合いのうちに立ち寄ったみたい」とのこと。どうやらSNSでこんな噂が広まったようなのです。

 エッ? ポールなんとかさんって誰?

 咄嗟にその名前が咀嚼できなくて空回りしていたのですが、しばらくしてはた、と思い当たりました。

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かっこいいANT-MAN!だけどちょいコミカルな役どころが人気の秘密。

「アントマン」です。あのマーヴェル映画の主演を務めた俳優ポール・ラッド!

 そうか、それなら納得。キッズに大人気の俳優がこんなちっぽけな町に来てると噂になれば人が群がるのも、いたしかたありますまい。

 でもってそんな事情をしらない大人たちが、眉をひそめてコソコソ子どもたちを非難したという顛末。中にはキッズの写真を撮って拡散させようとした人もいたと。

 いい大人がそんなに目くじら立てることですかね、まったく。

 

 まあそんな小さな町のちっぽけなトピックでしたが、そんな町でも風景は日に日に緑を増し美しくなっていきます。これ見逃したくないんですけど、今は我慢して、早朝とか夕暮れ時にこそこそ人目を避けるように散歩しています。やな時代ですね。でも、いつでもどこでも昔から持ち歩くコンデジ撮影は軽くやっちゃいますよ、人の少ないところで。ああきれいだなと思った町並み、今日もスナップしてみました。

 とりあえず今日は「家と木」をテーマにしたものを数点、でございます。

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やっぱり買い。iPhone SE

 このたびAppleから発表された新しいiPhone SEの評価がじわじわ高まっています。

 高価なiPhone11に買い替えるのをためらいにためらったすえ見送ることにしたのですが、実質完成度の高かったiPhone Xでいいんじゃね、と思った人は多かったはず。イレブンはあくまでもカメラ機能が大進化しただけで、それ以外は前機種と大差ないのです。うちの娘も一時期、バイトで稼いでiPhone11に買い替えるー!と息巻いてましたが結局断念したようです。

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 私の場合も、数年前業務用に実質会社からいただいて使用しているiPhone8も捨てたもんじゃなく、普段使いになんの問題もありません。私個人用のAndroidフォンも健在だし、この緊縮ムード満々のご時世、新機種は見送りだろうと半ば思っておりました。

 うーんでもiPhone11のコマーシャル観るたびにやっぱりいいなあと思ってりします。やはり最新機種のカメラ性能は魅力だな、でも写真はカメラで取りたい派だしなと未練タラタラでした。

 そこへきて発表された「新iPhone SE」。旧型のSEも普及タイプのiPhoneでAppleファンの裾野を広げた功績は大であるけど、いまさら昔のほうに逆戻り?とためらいも多々ありました。

 でスペックのほうは?と見てみると、外観からしてiPhone8のリニューアル版っぽい。

 どうかなと思案していると、Appleのライバル、SamsungギャラクシーやGoogleピクセルなどが、近頃ハイスペックなゲーミング・スマホ路線を打ち出していると知りました。

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 サムスンギャラクシーの最新機種S10+は、実質的にあらゆる面でS9からのステップアップ版。だけどクアルコムのSnapdragon 855というゲーム向けに強力なプロセッサをインストールしています。そして自慢の6.4インチのAMOLED画面は目を見張るものがあると言われています。

 また去年発売されたGoogle Pixcel 3 Xもモバイルゲーマーからほとんどの流通するゲームアプリに問題なく対応する最良の選択と絶賛される高スペックでした。

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 そしてさらに先日、Lenovoからも最新リーク情報で当社初のゲーミング・スマホLegionが先行発表されました。搭載される心臓部のプロセッサーはクアルコムの最新最速Snapdragon 865。FS 3.0 内部ストレージとLPDDR5 RAMと、 画面は144 Hz のリフレッシュ レートで 2340 x 1080 の高い解像度を持っているとのこと。リアカメラ配列は64MPと16MPの広角シューター、フロントカメラは20MPとかなり先行するメーカーを意識したハイスペックの仕様となっているのです。面白いのはカメラが水平に構えた時真ん中上の位置に設置されポップアップするようになっているらしい。あくまでゲーマー本位でこういうデザインになったのでしょうか、その本気度が伺えます。

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 でも、このようにアンドロイドスマホもゲームを重視したハイスペックを売りにしたモデルがしのぎを削るようになっていますが、じっさい今回Appleから出されれiPhone SEに搭載されたチップA13 Bionicはなんと、アンドロイド用で高い評価を得ている最新のチップSnapdragonをはるかに上回るベンチマークを叩き出せることが多くのレポートによって報告されています。しかもアンドロイドで最新のスマホとなるとどのメーカーも八万円から十万円する高価なものばかり。ところiPhone SEは三万円ぐらいから買えるというんですから驚きです。カメラこそ控えめなスペックですが、ゲーム重視のスマホ選択ならもうこれ一択じゃないかと思ってしまいました。

 いずれにせよ、スマホも今後、ゲームに最適化されたタイプのモデルがドンドン出る模様です。面白いことに、スマホ選びはAppleかAndroidというわけ方以外に、カメラ重視かゲーム重視かという選択軸も出現しつつあるということ。私なんぞは先に述べたように写真は絶対カメラ派としても、じゃあゲームは? と言われるとうーんとうなってしまうタイプ。スマホ選択の悩みはなおいっそう混迷の度を増していきそうです。

非常時のアメリカにて

 いまアメリカ、特にこのニューヨークは非常事態宣言下にあります。

 行動規制が日本より強力に働いてます。仕事も本当に絶対必用な業務以外はできません。ソーシャルディスタンスが仕事より優先される時代なのです。

 当然運転業務が主である私の会社も全面休業となりました。会社の判断が早かったのが良かったのか、速攻で失業保険申請し、幸いにも認可も比較的スムーズに通りました。(と言っても州の窓口に数十回電話してつながらず、オンライン登録もなんどもサーバーエラーとやらに直面して挫折しかけたのですが)とりあえずいまは当面、失業手当をもらえるようになりました。

 

 現時点で全米で千六百万人が失業申請している最中なので、今から申請するともっとずっと時間がかかることになりそうです。

 コロナ渦によるこの失業問題はこれから日に日に深刻さを増してくると言われています。政府が仕事をするなと、規制するわけですから、当然その補償はお上にしてもらわなければならないのですが、それがうまくいく見通しは立っていません。失業手当の配布はあくまで短期的な緊急対策措置なので、そう長続きする施策ではないのです。予算には限りが有りるし、そもそも今もらっている失業手当も、元はと言えば自分たちがこんなときのために払ってきた税金なのですから、なにも得してるわけではないのです。 

 いまはなんとかこうしてしのいでいますが、かりにコロナが半年、一年と尾を引くと、もうどうなるか誰にも予測はできないのです。

 さらに経済アナリストの中には、コロナウィルスが収束したらしたで、そのあと襲ってくる経済パニックが壊滅的な勢いで押し寄せてきて、アメリカを破壊するだろうと警告する者もいます。

 いずれにせよこの逃げ場のない失業問題はどこかで終止符を打たねばなりません。

 政府がどのような対策を打ち出すのか、またどこを落とし所とするのか、アメリカ国民はしっかり注視しながら、それぞれの身を守る準備を固めていくことになるでしょう。

まだ足りないトイレットペーパー

 先日ようやくアメリカ政府が決定した、コロナウィルス対策の国民生活支援のための緊急支援金が届きました。

 おお、これでいままで我慢してきた生活必需品も買いに行けると、5日ぶりに車で外出。私の住む町は、マンハッタンから車で1時間以上北の郊外にある片田舎です。人口密度も比較的低くて、今の御時世、日中散歩しても道で歩行者とすれ違うことは30分に二人三人程度の割合。

 なので町内にいる間はコロナウィルス感染の危機感はまったく有りません。ただ先週末、やむなく所用でマンハッタンに行ったときは驚きました。いつも大混雑するタイムズスクエア近辺に人も車も数えるほどしか動いていなかったのです。

 まさにゴーストタウン。都市機能がほとんど停止した状態を実感しました。ただビルにはめ込まれた巨大な広告映像だけがいつもと変わらず、見る人もいないのに明るく躍動していたのが却って不気味な印象でした。

 さて今日の買い物はマンハッタンではなく、郊外の中規模のショッピングセンターのある隣町。必需品であるトイレットペーパーや水、ミルク、野菜、冷凍食品などを買うためにでかけたのです。

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洗剤系がほとんどガラガラ

 ところがなんと、最初に行ったスーパーに目当てのトイレットペーパーがなかったのです。しょうがない、もう一軒、と少し離れたライバル店に行ったのですがない、ない、ない。やっぱりトイレットペーパーがない!!

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欲しい物に限って、ない

 まじかよと思わず舌打ちしました。4月の半ばに行ったときもこのパターンで、2店連続で品切れだった。そのときは店員さんから「今は急激な買い占めで一時的に在庫不足ですが、どんどん追加オーダーしてるので、ご心配なく」とか言ってた。

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ない、ない、ない

 それが2週間、3週間たっても全く解消されてないんです。いやもうそれはトイレットペーパーだけのことではなく、消毒剤や冷凍野菜、卵、牛乳、バター、マーガリン、ヨーグルト、加工肉、までガランガランの品薄なのです。

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まったく必要なものがない!

 いやもう、ほんとに困りましたね。うちにあるトイレットペーパーはあと一個。家族5人、一日じゅう家にいるので、減りが早い早い。

 結局この日はスーパー4軒、雑貨店1軒回ってようやくバカ高い4個入りのトイレットペーパー2パックゲットで帰宅でした。もうメーカーやブランドの選り好みなどしてる余裕なし! あればただ買うのみ。ああ、またすぐ買い足しに行かなくちゃ!

甘すぎアメ菓子

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 いや甘いのなんのって、アメリカ人の舌はどうなってんだ、と思いましたねアメリカに来た当初は。
 とにかくアメリカで出回っているお菓子類で砂糖を主成分とするものの大半はものすごい甘さです。
 写真のジンジャークッキーは娘が友達の家で手作りしたものの一部です。
「ダディも分も作ってきたのよ」
 そう言われて食べない訳にはいきません。いや見た目は可愛いですよ。親の贔屓目でしょうが、とっても可愛く仕上がっています。そのことを褒めた、娘は嬉しそうに「ママも美味しいって言ってたわ」
とますます嬉しそうに目をキラキラさせてこっちを見ています。
 ああ、もう食わんといかんな。
 私は断念してぱくっと行きましたよ。その瞬間、口の中でじゅんわり溶けていくアイシングの甘いことといったらもう!
「ああ、お、美味しいね。オイシー!」
 言いながら思わず口を抑えてしまいました。
 満足気にクッキーの容器を手にする娘には悪いが速攻でテーブルにあった水のボトルをあけてがぶ飲みしました。
 それにしてもなんという格差。ええ、日本のお菓子との甘味度の違いを痛感します。
 以前日本食料品店で買ったポッキーやチョコベビーを子どもたちに与えたら、なんか物足りない顔をするんです。甘くないって言うんですよ。
「ええー?」ですよ、私にすれば十分甘いのに。どうやら日米の砂糖菓子の甘さの基準はかなり違うのだと知りました。
 例えば、誕生日に買うスーパーのチョコレートケーキなんぞも凄まじい甘さです。一口目はなんとか我慢で食べられるのですが、その先はちょっと厳しいですね。
 一番すごかったのは今でも思い出せます。以前やはり娘がガールスカウトの催しで余って持ち帰ってきた、ホームメイドのカノーリという伝統的なお菓子。どんなものかわからず、迂闊にもまるまる一個一気に口にして、いきなり歯が痛くなった衝撃は今でも忘れられません。あまりの甘さに私の歯(というか脳)は一瞬にして虫歯になったと判断して歯痛を起こしたのです。
 そういうわけですから、近頃ではあまりに甘いものは、もはや私の体が、わたし自身に危険を察知して身震いさせてくれるのです。
 そう、見ただけで体がブルっと震えるようになったのです。コワイですねー。
 というわけでとにかくすごいですよアメリカの甘いお菓子。娘には悪いですが、できればこんどはシュガーレスのクッキーを作ってきてほしいものです。